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木下牧子歌曲作品
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木下牧子作曲の歌曲作品の全曲演奏を目指して、オール木下牧子作品による『新しい日本歌曲の演奏会』を毎年開催しています。現在シリーズ4回の開催で出版されている全105曲中半数以上を演奏しました。各歌曲集の作曲者の解説を引用しています。

歌曲集『太陽は空の中心にかかる』

ソプラノ・松下悦子さんの委嘱で2015年前半に作曲。同年8月30日、大阪和泉ホールにて、松下さん、土居知子(ピアノ)により初演された。「空」をキーワードに、立原道造としては意外性に富んだ作品を集め、「生と死」を見つめた深い内容の詩が多く、曲の難易度も高く、ピアノも重要な枠割を担っている。

​歌曲集『抒情小曲集』

誕生までに幾つものプロセスを経ており、最初はカワイ音楽教室の委嘱により、'96〜'97にかけて、季刊誌「音のゆうびん」誌上に小歌曲として8曲書き下ろしで発表されたのがはじまり。その中の5曲が合唱版にアレンジされ、新たに7曲書き足され全12曲の合唱作品にまとめられた。'99年春に歌曲作品展が開かれた折、歌曲版として再発表された。

歌曲集『いちばんすきなひとに』

辻秀幸氏の委嘱作品として書かれたテノールに向けた男声の恋の歌。5人の品格ある詩を、恋の始まりから、高揚、冷却、未練、昇華といった順番に並べて流れが作られた。歌曲集のタイトルは、第5曲<しぬまえにおじいさんのいったこと>(詩:谷川俊太郎)の一節からとられた。

歌曲集『古風な月』

明治〜大正初期生まれの大詩人たちの「月」を扱った作品をテキストに、幻想的な音楽世界を膨らませて作曲された。なお『湖上』はアカペラ混声合唱曲の歌曲編曲となっている。

歌曲集『C.ロセッティの4つの歌』

'98年に女声合唱曲集として発表、翌年出版された。歌曲集2の出版企画段階で、急遽編曲の話しが浮上したため、全曲書き下ろされた。

歌曲集『黒田三郎の詩による三つの歌』

'94年に作曲された当時は四曲あった。初演しないまま4年放置され、'99年春に歌曲作品展を開くのに先立って、一曲を破棄、「もはやそれ以上」「ビヤホールで」の2曲は全面改訂、「ある日ある時」は原曲を破棄して新たに作曲し直され、ほとんど違う作品集に生まれ変わった。

​歌曲集『愛する歌』

やなせたかしさんのしみじみとした味わい深い詩の世界に寄り添うようにやさしい気持ちで書かれた曲集。複雑な響きを好む作曲者の作品としては例外的に、ほとんど転調のないシンプルな作りになっている。

歌曲集『へびとりのうた』

テキストは、東君平さんの絵本で、ブラック・ユーモア的な詩と、意外なほど明るい色調のかわいい絵との対比が面白く、作曲者がずっと暖めていた題材に作曲された作品。

歌曲集『六つの浪漫』

今までに書かれた合唱作品の中から、作曲者自身が歌曲にふさわしいと思われる6曲を厳選し、何曲かは歌いやすさを考えて調性を動かして歌曲編曲された作品。

歌曲集『秋の瞳』

'95年に書き上げられた新作。詩も曲も、スタイルはシンプルだがドラマティック9篇とも、それぞれ違った雰囲気に仕上げられている。

歌曲集『花のかず』

シンプルな言葉の奥に哲学的な広がりがありながら、優しさ、切なさ、ユーモア、神秘性などのさまざまな表情あふれる岸田衿子の詩の世界が、みごとに昇華された歌曲集。

​歌曲集『抒情小曲集』

誕生までに幾つものプロセスを経ており、最初はカワイ音楽教室の委嘱により、'96〜'97にかけて、季刊誌「音のゆうびん」誌上に小歌曲として8曲書き下ろしで発表されたのがはじまり。その中の5曲が合唱版にアレンジされ、新たに7曲書き足され全12曲の合唱作品にまとめられた。'99年春に歌曲作品展が開かれた折、歌曲版として再発表された。

歌曲集『三好達治の詩による二つの歌』

男声合唱組曲『ENFANCE FINIE』全4曲の中から、第二曲、第四曲を歌曲編曲された作品。

小品集

合唱作品から編曲される歌曲は多いが、「夢みたものは」「おんがく」「鷗」など無伴奏合唱曲をベースに作曲者自身によってピアノパートが新たに書き足されたものは珍しい。そのほかオープニング、アンコールとして演奏した小品もここにまとめた。

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